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音の大きさ


1)デシベル
 
音の大きさを表す単位として、デシベル(dB)という言葉が用いられていますが、これは、計る音が一定基準の音の何倍かという対数(log)を用いて表すものです。たとえば、基準となる音は通常の人の耳に聞こえるもっとも小さな音として、この基本音圧の10倍の音圧を20dB、100倍の音を40dBというように表されます。(音圧比)20dBと40dBの差は数字では、倍の音というようにとれますが、実際の音圧比は、10倍になります。 工事の場合に充分に注意したいものです。
防音工事等の性能をご説明するときに、用いられます。

2)騒音の大きさ
 人の耳には高い音と低い音を聞いたとき、物理的には同じ大きさなのにかかわらず、低い音より高い音のほうがより大きく聞こえるものです。騒音は、さまざまな周波数が入り混じっているものが多く、正しくその大きさをあらわす場合、その周波数ごとの大きさを計らないとどれだけ大きく聞こえるかということがわかりません。 したがって、大きさを表すためには、音圧レベルの単位(デシベル)に人間の耳の特性を補正した単位(ホン)を用います。このホン表示が騒音レベルとして人間の耳の感覚とほぼ一致するので、広く使われており、指示騒音計によって目盛りをもって表現されます。音の大きさのレベルdBともおおむね合致いたします。交差点などでよく見られる表示板に、このホンの数字がよく出ています。

3)音の大きさと環境基準
 私たちの生活を騒音から守る目的で、各市町村では条例をもって、許される騒音の大きさを制限しております。そして、住宅地、商業地、工業地、それぞれの時間帯の中で許される音のレベルを示しております。騒音によるトラブルが発生したとき、この基準が調停の目安となります。常識として私たち自身の環境基準を知っておくのも無駄ではないかもしれません。 それから、私たちは、好むと好まざるにかかわらず、さまざまな騒音の洗礼を受けているのですが、働いているとき、休んでいるとき等、その我慢できる音の大きさが異なるものです。その他、私たちの身の回りに絶えず起きている音の波を「暗騒音」と呼んでいますが、たとえば、劇場でどのくらいの暗騒音があったら劇の観賞を邪魔されるかなど、環境を保つために許される音の大きさを表したのが下の表です


場             所 騒音レベル
病院・劇場・会議室・小事務所 30dB以下
大事務所・商店・デパート・静かなレストラン 40dB以下
大きいレストラン・体育館 50dB以下
大きなコンピュータールーム・モノタイプ室 60dB以下
工場 70dB以下

4)透過損失TL(遮音度)
 音のエネルギーが一定の物にぶつかって通り抜ける際、その物によって減衰させられる数値を透過損失(TL)と呼び数値はデシベル(dB)で表します。たとえば、音の大きさと音圧の数値がおおむね同じであるため、40ホンの音がある壁にぶつかり隣の部屋に30ホンだけ感じる場合、その壁の持つ遮音度は約10dBであるということができます。
先に申し上げましたように、防音性能のご説明に使用します。

5)吸音と遮音
 ・吸音
 音の波は物にぶつかった時、その物の性質によって音のエネルギーの何%かは物に入り込んで通過します。これを音の入射と呼びます。入射率の大きいものほど吸音率が大きく、遮音性が少ないといえます。したがって、遮音性の物質は有孔性のものが適しています。ロックウール、グラスウール、軟質ウレタンフォーム、フェルトなどが多孔質材料として上げられます。 たとえばピストルをさまざまな環境で発射させた音をテープにとって見ると、これが同じ筒口から出た音とは思えないほど変化が見られます。 広場の場合、運動会のスタートで聞きなれている「パーン」と周囲に広がっていく音で、建物などに反射して、こだま現象を聞くことがあります。私たちが、通常ピストルの音としてとらえている音です。 試射室の場合、射撃練習のために作られた建物で、アーチ型のかまぼこ屋根の場合、屋外で聞く音よりはるかに長く「パアーアアン」という尾を引いた音になります。これは、音が何回も反射しているためです。 ところで、皆さんは無響室という部屋があるのを御存知ですか。無響室は放送局や音響試験所などに用意されておりますが、遮音を施した室内の床・壁・天井のすべてに1メートル四方程度の特殊な形をした吸音ブロックをはりめぐらし、音の反射をなるべく0に近づけた部屋です。この室内で発射されたピストルの音は「ピッシ」という音しかしません。 このことにより、空気中の音波はよほどの吸音物体がない限り、伝搬、反射、2次伝搬、2次反射と何回も何回も跳ね返り増幅されて耳に入ってきていることがわかります


・遮音
 遮音とは、読んで字のごとく音をさえぎるということです。入射率の少ない材質の物ほど、この遮音性がよいことになります。すなわち、物質の面密度が高いもの・重いものがあげられます。 反対に、一般的に面密度の軽いものは吸音に役立つということを基本的な性質としておぼえておくとよいでしょう。遮音に関しては、振動を中断させる方法があり、吸音には一定の周波数のエネルギーを共鳴させて減衰させる方法があります。

6)音の回り込み
 音は、空気中を伝わる振動で物にぶつかると入射したり反射したりしますが、手におえない性質として回り込んだり拡散したりします。たとえば、塀の方へ向かった音の一部は塀の上を回りこみ隣家へ達したりします。1階の音が直接天井から伝わるのではなく階段室を通って2階に伝わったりします。こういう音の性質も知っておくとよいでしょう。


              

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