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すき間と透過損失


私たちの住まいを、すべてのマド・ドアなどを締め切ってあらためて見てみると新築時にはみられなかったすきまがあちこちに出来ているのに気づきます。たとえば、柱と壁の間・天井のすき間・窓と柱の間・ドアやふすまなどの建具のすき間など多くのすき間を見つけることができます。
 たとえば、ドアのすき間を例にとると、ドアの周囲全体に1mmのすき間があったとするとこのすき間の面積はドアの面積の約1/300になります。防音ドアではない普通のドア(透過損失が20dBくらい)の場合、ロスされる透過損失は、2~3dBですが、これが防音工事で使用する防音ドアで透過損失が30dBか40dBの場合そのすき間による相対ロスは、30dBの場合-7dB、40dBのドアでー15dBとなります。そこでスポンジ、ピンチブロック等を使ってふさぐとそのロスはほとんど0になります。
 昔、私たちは、よくすきま風という言葉を聞いたものです。マドを大きく開けたとき吹き込んでくる風と違って、何処から吹き込んでくるかよくわからないすきま風は、冬の夜など、家の中に入り込んだ空気の流れが障子などを揺らし、小さな音を立てていたのをおぼえています。
 このような、昔からの雨戸、ガラス戸、障子、ふすまなどは木材の乾燥、傾き等によりすき間をかかえているものです。音の漏洩はほとんどこのすき間によるものです。建具等の補正をするとともに、すき間による漏洩をなくしていくことも考えていくことが大事となってきます。特に、人の話し声は、建材を透過して響く共振の要素より、空気中の伝搬のほうがはるかに多いからです。

目張り用材料
 すき間に対応して目張りを展開していくには、それぞれのすき間にあった材料を使います。テープ類・パテ類・硬質材・シート材等があげられますがテープ類比較的細く突き抜けているすき間に向いています。床の合わせ目などは根太の上以外では完全に離れていますので、両側の板に粘着してしまうテープやシートのような材料が選ばれます。また、逆にパテ類は、どちらかといえば底のある場所に出来たすき間とか、面に出来た亀裂等に押し込んですき間を補正します。 もし、パテ等を底のない床等のすき間に押し込んでもいずれ抜け落ちてしまいます。

1)パテ・コーキングがよく使われる所
 壁の亀裂・柱と壁のすき間・壁と窓枠のすき間等にjよく使われます。使い方としては木や金属出来たヘラでこすりつける方法、または、コーキングのように尖った先端をすき間の大きさに合わせて切りすき間に注入していくやり方があります。特に、コーキングの先端は細いすき間にも柔軟に対応できますので大変便利なものです。

2)テープ・シート類がよく使われる所
 板のふしあな、床板の合わせ目、床板と敷居の合わせ目等によく使われます。一般的にテープ・シート類は、比較的は比較的大きな貫通した穴とか建材の組み合わせ部分等によく使われます。つまり、ジョイント等のすき間に多く用いられることに有利だということになります。

3)目張りと換気
 徹底的な目張りを実施してまず感じることは、室内の保温効果が高まるということです。特に冬場の保温効果が極めてよくなったことです。これは、目張りによって空気の出入りが少なくなったためです。空気中の酸素は人の呼吸によって消費されますので、一定時間ごとに空気を入れ替える必要があります。 常時防音室として完全機密な部屋には、換気ダクトを取り付けるようにしましょう。 防音対策は、材料の質がよければよいほどそのロスをなくすことを考えていかなければいけません。遮音対策の基本を充分に身に付けることが大事な点となります。


              


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